この記事では、2025年1月にリリースされたSvelte 5の特徴や変更点、Svelteの開発者であるリッチ・ハリスの背景について詳しく解説します。また、日本国内でSvelteやSvelteKitを採用している企業の一覧を紹介し、日本語コミュニティやリソースへのアクセス方法も共有しています。初心者やSvelteに興味がある方に向けて、基本情報から実践的な知識までをわかりやすく解説しています。Svelteの魅力や最新技術に触れるチャンスです!
あさめしコードもSvelteでつくられている
はじめに言わせてください。このサイトはSvelteで作成されています。
GitHubでソースコードも見れます。それぞれReactとVueにも良さがありますが、個人的にはSvelteが一番、個人的に使っていきたいフレームワークです。次はVueのフレームワークのNuxt.jsがいいなと思います。
React、Vue、Svelteのコード比較
以下は、単純なカウンターアプリをReact、Vue、Svelteで実装した例です。
Reactの例:
import { useState } from 'react';
function Counter() {
const [count, setCount] = useState(0);
return (
<div>
<p>Count: {count}</p>
<button onClick={() => setCount(count + 1)}>Increment</button>
</div>
);
}
export default Counter;
Vue3の例:
<template>
<div>
<p>Count: {{ count }}</p>
<button @click="increment">Increment</button>
</div>
</template>
<script>
import { ref } from 'vue';
export default {
setup() {
const count = ref(0);
const increment = () => {
count.value++;
};
return {
count,
increment,
};
},
};
</script>
Svelteの例:
<script>
let count = $state(0);
</script>
<div>
<p>Count: {count}</p>
<button onclick={() => count++}>Increment</button>
</div>
比較結果
- React: 状態管理のために
useState
を使用し、JSX構文が必要。 - Vue: テンプレート、データバインディング、メソッド定義が必要。
- Svelte: 最もシンプルで、状態管理が直接でき、追加のボイラープレートが少ない。
Svelteは、コンパクトなコードで機能を実現できるため、読みやすさとメンテナンス性に優れています。これがSvelteの大きな魅力の一つです。
Svelte5のリリース
2025年の1月にSvelte 5が公式リリースされてから数カ月が経ちました。個人的な感想として、以前の”$を使ったマジカルなシンタックス” が廃止されたことや、新しいRunesの追加について、議論や「Reactっぽい」などの意見も聞かれます。しかし、私の視点ではこれらの変化は精査された結果であり、高く評価しています。
さらにSvelte 5はSvelte 4と下低互換性があるため、以前のプロジェクトをアップデートしても壊れることなく利用できるのは、すごいと感じました。
今日は、初めてJavaScriptを触って、次にSPAフレームワークを試したい方や、Svelteの使い心地を知りたい方に向けて、Svelte 5の基礎をご紹介します。
Svelteの開発者:リッチ・ハリス
Svelteの開発者は、リッチ・ハリス (Rich Harris) というイギリス出身のソフトウェアエンジニアです。他はSvelteのクリエーターであり、フロントエンド開発の世界で非常に著名な人物です。
バックグラウンド
リッチは元々ジャーナリストで、特にThe Guardianなどのニュースメディアで働いていました。そこで、データビジュアライゼーションやインタラクティブコンテンツの作成に携わる中で、フロントエンド開発の技術に精通していきました。
オープンソース活動
Svelte以前には、データビジュアライゼーションに特化したJavaScriptライブラリ「Ractive.js」を開発していました。この経験がSvelteの設計にも活かされています。
Svelteの誕生
Svelteは2016年にリリースされ、ReactやVueとは異なるアプローチ (コンパイル時に最適化) を取り入れたフレームワークとして注目されました。車やパフォーマンスの良さが特徴です。
現在の活動
リッチはかつてThe New York Timesでエンジニアとして働いていましたが、•2022年にVercelに入社し、Svelteの開発に専念しています。VercelはNext.jsの開発元でもあり、オープンソースプロジェクトのサポートに力を入れています。
リッチ・ハリスは、シンプルで開発者体験の良いツールを生み出すことに情熱を注いでおり、他の貢献はフロントエンドの進化に大きな影響を与えています。
日本国内でSvelteやSvelteKitを採用している企業
日本内でSvelteやSvelteKitを採用している会社の一覧をご紹介します。
- 株式会社アンドパッド
- 株式会社エイチーム
- OSSTech株式会社
- 株式会社カヤック
- 株式会社ギフティ
- KINTOテクノロジーズ株式会社
- 株式会社クレディセゾン
- ニフティ株式会社
- 株式会社ネクストビート
- 株式会社フライル
- 株式会社CAMPFIRE
- LINEヤフー株式会社
- 株式会社Liquitous
- 株式会社MIERUNE
- 株式会社みんなの銀行
- 株式会社M&Aクラウド
- note株式会社
これらの会社の詳細な事例については、Svelte Japan Community が管理するGitHubリポジトリで確認できます。
Svelteコミュニティ
日本のSvelteコミュニティにはDiscordサーバーが存在しています。Qiitaなどを通じて日本語での情報交換やサポートが行われており、初心者から事業で利用している開発者まで広いユーザーに、有益な場を提供しています。